1987 年 12 巻 34 号 p. 81-89
近年,各種パンチングメタルが気流の吹出し・吸込み口などに設置される例が多くなってきた.そこで,パンチングメタルの抵抗係数・流出角係数が,どのような値をとるか,また幾何学的形状によって,どの程度予測できるのかが重要となってくる.本報告では,開口比が0.082〜0.522の範囲で5種類,そのそれぞれについて厚比が0.19〜0.76の範囲で4種類の計19枚の市販のパンチングメタルについて,抵抗係数と流出角係数を実験的に調べた.その結果として,パンチングメタルの設置の仕方によって抵抗特性が変化することがわかった.さらに,幾何学的形状によってパンチングメタルの抵抗特性を表す線図を得た.