抄録
空気調和設備の省エネルギ運転の一手法としての外気冷房の可能性を,モデルビルについて検討した.モデルビルとしては延べ床面積5600m^2,地下2階,地上9階の一般事務所ビルを用い,外気条件としては空気調和・衛生工学会作成の"平均年"の値を用い,熱負荷計算はHASP/ACLD/7301を用いた.試算結果によれば,棟全体について年間では全運転時間数に対して11.5%外気冷房が可能であり,中間期では23.4%になり,また外気冷房により節減されるエネルギは年間では6.3%,中間期では17.1%になった.