本研究は,その送風機作動点が必ずしも最高効率点付近でなく,広範囲の流量・圧力条件で運転されるダクト接続用パッケージ形空気調和機(圧縮機用電動機容量3.75〜15kW)よりダクトに放射される騒音の音響パワーの測定を行い,検討を加えたものである.測定の結果,ダクトに放射される騒音には,圧縮機側からの影響はほとんどみられず,送風機に起因するものとしてよいことがわかる.既往の送風機騒音予測式は,測定結果と比較すると,10dB程度過大あるいは過小の予測を与える場合があること,これに対して気流音の基礎的性質を考慮して導かれる送風機騒音予測式が,より優れた点を有することが明らかにされている.
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