空気調和・衛生工学会 論文集
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気化式加湿器の微生物汚染に関する実験的研究
勝井 則明西川 文子中田 春男喜多 英二坂本 雅子
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1996 年 21 巻 61 号 p. 37-44

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抄録

気化式加湿器においては加湿水が微生物汚染を受けても室内に飛散することは少ないとされているが,高濃度の汚染の場合には飛散することが報告されており,また加湿装置の汚染は加湿能力に大きな影響を及ぼす.本研究では気化式加湿器の代表的な三つのタイプ,すなわち"吸上げ式"・"流下式"および"膜式"について,その微生物汚染を検出率の高い低栄養培地を用いて実験的に研究した.汚染の経時的変化および走査型電顕によるエレメントの汚染状況を調べた結果,加湿装置を微生物汚染の少ないものから順に並べると,"流下式"・"膜式"・"吸上げ式"の順になった.各加湿装置について長所・問題点・改善点などを微生物学的な観点から論じた.

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© 1996 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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