2004 年 29 巻 94 号 p. 79-86
給排水設備水槽の分野において受水槽、高置水槽内での水質の劣化が問題とされている。ここでは受水槽や高置水槽を模型水槽によって想定し、実験的に検討した。水槽内の水の流れを水理学的にMorril指数、短絡指数を用いての検討を試みた。さらに単水槽については、同容積水槽で、正方形水槽と横長水槽の比較を行い、迂回流、隔壁を設ける水槽については移流口の口径26mm一個の条件および移流口6mm,26mmの複数の孔がある条件において、それぞれMorril指数を用いて比較検討した。それぞれの条件ごとの流れの差異が確認されたので、より押し出しの流れになる水槽の構造が明らかとなった。