空気調和・衛生工学会 論文集
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都市域における建物密度と日射吸収率の関係 : 第3報-水平断面が正方形の直方体群からなる凹凸面の直達日射に対する吸収率
内藤 和夫水野 稔長沢 孝吉
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1978 年 3 巻 8 号 p. 23-31

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抄録
建造物のある都市域の地表面を理想化したモデルとして,水平断面が正方形の直方体群を正方形配列した凹凸面(各面は灰色面とする)を対象とし,方向性のある放射線に対する吸収特性を計算した.放射線の入射角度により吸収特性は大きく変化するが,この変化の様子は直方体群の幾何学的形状に依存し,三つの基本的タイプに分類されることがわかった.また,直達日射に対する1日の平均的な吸収率で考えれば,年間の平均的な特性を示す春(秋)分の日の吸収率が,天空日射に対する吸収率とほぼ等しくなることが明らかになった.
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© 1978 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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