抄録
空調設備の消費エネルギ評価の基礎実験について報告する.本研究は,直交配列による実験計画として直交表L_<32>(2^<31>)を採用し,実験としてはコンピュータシミュレーションによる数値実験を行った.要因配置計画の特徴は,交互作用を重視した割付けをし,因子として消費エネルギに関係する建物要因・室内環境要因・運転要因およびシステム要因などの中から9因子を選定し,それぞれ2水準とした.実験特性値としては,エネルギ消費量・室負荷・装置負荷・各種効率・環境指標など計50項目の年・期・月別特性値を取り上げ,各因子の有意性を検討した.