対象とする減圧蓄熱式電気温水器では,低騒音化のために,低サブクール度状態での加熱操作が必要であることがわかっている。その状態を実現するための機構として,ヒータの外周部に自力式流量調整機構をもつ副缶体を設けることを提案する。騒音の抑制効果と機構の調整条件を,モデル温水器を用いて検証した。提案する機構では,低サブクール度状態を早期に実現できることがわかった。さらに,初期加熱時に熱流束の調整を併用することで,騒音レベルを約13dB低減でき,減圧蓄熱式温水器の低騒音化策として極めて有効であることを確認した。