抄録
近年、電化厨房を採用する学校給食施設が増加しており、従来とは異なった天井換気システムを導入する施設がみられるなど、これまで業務用厨房で適用されてきた換気設計法から大きく変化している。しかしながら、全電化学校給食施設における体系的な計画・設計手法は確立していないのが現状といえる。そのため、全電化学校給食施設における換気・空調設備の計画・設計指針の作成にあたっては、まず施設の現状を把握することが必要であることから、現在稼働している施設を対象に設備実態の調査を行い、施設規模、厨房機器や換気・空調機器等の設備、施設のエネルギー消費量などについて解析を行った。