氷水搬送方式は冷熱搬送動力の大幅な削減が期待できるものの,管内の閉塞など多くの問題を多く抱えている.これらの問題点を解決していく過程ならびに実際の運転において,配管各所での氷水の流れを把握することの必要性から,安価で簡便なIPF計測法が求められている.本研究では,電気抵抗法を用いた管内IPF計測法を構築するために,単一絶縁体モデルを基に,その準理論式と実験結果から,氷の体積割合と電極間抵抗の関係式を得た.また,電圧印加条件を調べ,電極形状ならびに抵抗測定回路を提案して,管内IPFの計測方法を示した.さらに,本計測方法と重量法によるIPFの比較を行い,両者がほぼ同程度の測定精度であることを示した.