空気調和・衛生工学会 論文集
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定常流れ場における非定常濃度応答計算法 : 第1報-非定常濃度応答計算法と再循環のある室内気流場の濃度計算例
石田 義洋加藤 信介黄 弘張 先権
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2006 年 31 巻 114 号 p. 19-28

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抄録

室内における定常な流れ場においては,移流・拡散方程式が線形であることから,有限な時間幅のパルスに対する応答係数を用いて,畳み込み計算によって非定常濃度応答を計算することができる。定常な流れ場におけるパルス入力に対する濃度応答を解析的に得ることは困難であるが,流れ場をセルに分割して流体数値解析コードを適用すれば,任意のセルで発生した汚染質パルスに対して,容易に各セル毎の応答係数を計算することができる。本研究では,空調負荷計算の分野において盛んに使われてきたレスポンスファクタ法にならって,非定常濃度計算手法を定式化し,これに基づく非定常濃度計算プログラムを作成してテロ等を想定した室内汚染質発生時のシミュレーションを行った。ここに計算法とシミュレーション例を示し,汚染発生時の全外気取り入れ運転の効果を定量的に検討した結果を報告する。

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© 2006 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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