本研究は、CO_2ヒートポンプ式給湯機を対象に、実使用下での稼働実態データの取得と蓄積をベースに、湯使用行為と給湯負荷の実態把握とモデル化を検討し、家庭の属性や生活スタイルを考慮した給湯負荷の予測を行うとともに、給湯機特性を反映した機器効率やエネルギー消費量推計ツールの開発を目的としている。本報(第2報)では2006年〜2008年での実測結果およびアンケート調査の結果をもとに、まず、住宅における湯使用と給湯負荷の実態について示した。次に、住宅における湯の使われ方と発生負荷について分析し、その特性を明らかにした。さらに、標準的な4人世帯を想定して、本研究の目的であるエネルギー消費推計ツールにおける給湯負荷算定モデルについて検討を行った。