入浴すると浴槽水の水質が劣化するが、これに伴い浴槽水ににおいが存在することに着目して、一人入浴条件、家庭浴槽を含む不特定多数が入浴する浴槽を対象として水質及びにおいの実態調査を行った。においセンサ値はKMnO_4消費量、すなわち水質とにおいに相関がみられ、さらに臭気濃度、臭気強度も関係が存在することが明らかとなった。入浴後の浴槽水は快・不快度表示では不快の域に存在することが明きらかになった。今後は長時間にわたり浴場施設の浴槽水は不快の域にあることから基本的にはろ過装置を設置することが必要であるが、さらに水中のにおいが除去される装置の設置、快適さのある入浴剤を活用することを検討することも必要と考えている。