空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
Print ISSN : 0385-275X
ISSN-L : 0385-275X
インドネシアにおけるダブルスキンファサードのエネルギー性能に関する研究
ムリヤデイ ロサデイ尹 奎英奥宮 正哉
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 37 巻 183 号 p. 9-17

詳細
抄録

本論文では、インドネシアにおいて、ダブルスキンファサードの導入による空調システムの省エネルギー性能を評価した。まずインドネシアに建つモデル建物を想定し、空調システムの設計を行った。システム設計のための熱負荷はMicroHASPを用いた。モデル建物の空調システムに対してシステムシミュレーションを行い、年間のエネルギー消費量を算出した。システムシミュレーションはLCEMツールを用いて行った。また、ダブルスキンファサードを採用しない、8mmシングルスキンガラスと6mmのペアガラス窓システムを採用するケース、そして、ダブルスキンファサードを採用するケースに対してシステムシミュレーションを行った。これらの結果から、ダブルスキンファサードの採用による省エネルギー効果を定量的に評価し示した。また、空調システムのシステムCOP向上についても効果が期待できることが示された。

著者関連情報
© 2012 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top