2012 年 37 巻 183 号 p. 67-75
本研究では,熱負荷計算の精度向上を目的として,CFDを用いた室内熱気流環境解析コード「SCIENCE」の気流計算部のみを省略し,各室毎に1点の温度で代表させ,熱負荷を算出できるようにすることにより,熱負荷計算コード「SCIENCE-Macro」を作成した。本報では,本計算コードの計算方法の概要について解説を行い,さらに住宅用熱負荷計算プログラム「SMASH」と比較を行った。結果として,壁体の熱伝導計算手法の違いにより熱負荷変動に大きな違いが生じていたが,熱負荷の積算値に大きな違いは無かった。