空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
Print ISSN : 0385-275X
ISSN-L : 0385-275X
技術論文
都市における自然エネルギーと躯体熱容量を活用した自律安定型環境建築の計画と基本性能検証
村松 宏富樫 英介野部 達夫
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 43 巻 254 号 p. 71-78

詳細
抄録

本論文は,都市部に建つ本部機能を持つオフィスビルに関する計画及び性能検証報告である。計画にあたっては,働きやすさと環境への優しさを高い次元で両立する次世代環境志向オフィスの創生を目指した。その実現のため,平面計画ではペリメータアイルを,断面計画ではリバーススラブを採用することで環境建築としての基本骨格を創り,様々な環境技術を組み合わせることで,より少ないエネルギーで安定した内部環境を創り出す「自律安定型環境建築」を構築した。室内環境実測及びエネルギーデータ解析により,室内温熱環境の自律安定性,自然エネルギー利用の拡大,エネルギー消費量の低減効果を確認した。

著者関連情報
© 2018, The Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan
前の記事
feedback
Top