空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
Print ISSN : 0385-275X
ISSN-L : 0385-275X
学術論文
PACを用いた膜天井放射空調の冷暖房性能に関する研究
第1報−冷房時における室内温度分布及び省エネ性・空調性能の検討
前田 龍紀山中 俊夫小林 知広袁 継輝崔 ナレ蔵永 真理上村 芙美子新宮 浩丈
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2020 年 45 巻 284 号 p. 1-9

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抄録

本研究では,不燃性の膜天井内に天井カセット型パッケージエアコン(以下PAC)を配置し、膜面からの放射効果を期待した空調方式を提案し,その有用性を検証することを目的としている。本報では,冷房時の実大実験を行った結果、室内の垂直温度分布が良好であることが分かった。一方で、膜を介しても発熱負荷に見合った空調能力があること、実験時間平均(12時間平均)でのCOPが5から6程度であることを示した。また、膜天井内と膜下室内の循環ファンを運転させることで、膜天井内の冷気により空調能力が上がることを示した。

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© 2020, The Society of Heating, Air-Conditioning and Sanitary Engineers of Japan
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