閉空間空調システムの動特性ならびに多変数制御に関する研究 : 第2報-閉空間内温度・湿度同時制御のためのSmith Predictor付き分離フィードバック制御系の一設計法
1980 年 5 巻 14 号 p. 13-22
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1980 年 5 巻 14 号 p. 13-22
前報において,閉空間内温度・湿度動特性は式(1)によって良好に近似されることが明らかとなった.図-1に示されるような空調システムでは,一般に熱交換器や調湿器には時間遅れの生ずるのが通例であり,この場合,式(1)は式(2)のように修正して制御系の設計がなされなければならない.制御系設計法としては,まず式(2)を分離制御条件によって1変数系に分解し,つぎに各分解された系に対してSmith Predictor付きフィードバック制御系を個々に設計するという手法を用いた.分離制御が実現可能な二つの制御系に対するシミュレーション解析の結果,Smith Predictorを付加することによって,制御性能は著しく改善されることが明らかとなった.
