空気調和・衛生工学会 論文集
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水中溶存悪臭物質の気中への発散を左右する要因に関する実験的検討 : 第1報-水中微量悪臭物質の測定方法
岡田 誠之
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1981 年 6 巻 17 号 p. 51-61

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抄録
本報告は水中微量悪臭物質の測定方法の検討を行う.測定方法は,ヘッドスペース法(液相2l,気相3l,回転数150rpmのインペラかくはん)を用いて,(1)蒸留水に純物質添加の場合,(2)実工場排水の場合について,ヘッドスペース法におけるC_h(気相濃度)と静止水面法におけるC_g(気相濃度)との相関を検討し,両者に一定則をもつことを確認して,ヘッドスペース法の実用性を立証することができた.また,ヘッドスペース法瓶内の気-液平衡状態の濃度比をヘンリー定数値として示すことができた.
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© 1981 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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