1983 年 8 巻 22 号 p. 71-78
多孔管またはスロットによる一様吐出しの基礎資料を得るために,前報では断面積が一様な直円管の壁に2個の孔を設け,その孔と孔とのピッチを変化させることによって流れの相互干渉を調べた.その結果,孔のピッチが短くなると,上流側および下流側吐出し口とも,分岐損失係数に影響を及ぼすことがわかった.今回は,円管の壁に3個の孔を比較的短いピッチで設けた場合について,吐出し口ピッチが流れにどのように影響を及ぼすかを実験的に調べ,さらに孔を1個および2個設けた場合の結果と比較・検討した.