本研究では、国と県による福島県各地の大気浮遊放射性物質濃度の測定結果との比較検討を交え、須賀川市の調査結果について報告する。 長期間の大気浮遊粉じんの放射能濃度の実測調査を行った結果、大気中の放射性物質はCs-134,137であり、大気放射能濃度に換算すると0.01〜0.1 mBq/㎥程度で推移した。また、ICRPの勧告では一般公衆が1年間に受ける放射線量は、自然由来の放射線を除いて1 mSvとされている。原発事故から約1.5〜3.5年ほど経過した福島県中通り地方の須賀川市では、呼吸活動による暴露量は7500分の1程度を示した。