再生医療施設でのD N A 夾雑物の測定とその不活化　（第2報）ラボスケールでの検証

抄録

iPS細胞やES細胞を取り扱う再生医療施設では、遺伝子操作の処理が必要である。DNAの核酸夾雑物がこれらの細胞に混入すれば、目的としない細胞の増殖やガン化の危険性も否定できず、製品の歩留り低下や安全性が懸念されていた。DNAの核酸夾雑物は無色・無臭であり、これらの核酸夾雑物を処理する場合、その効率を検証することは非常に困難であった。我々は、既にバイオロジカルインジケーターを用いて、薬剤による微生物対策の効果を検証する手法を確立している。この手法が、本報の当該目的に応用できるかを検討した。