新型コロナウイルス禍におけるオフィスビルのエネルギー消費実態に関する研究　（第1報）空調機の運用変更が冷暖房負荷と室内環境に及ぼす影響

抄録

新型コロナウイルス感染症対策に伴う空調機の運用変更によるオフィスビルの冷暖房負荷と室内環境の変化を分析。換気向上のために例年より外気量を2倍程度増加させた結果、潜熱処理能力に影響し、夏期は湿度が若干上昇、冬期は基準値に達しない時間数が増大。出社制限に伴う内部発熱減少によって、冷水負荷は減少し、温水負荷は増加。2020年平日の空調機の年間冷水負荷は約20％減少、温水負荷は約60％増加する結果となった