温熱環境における自己効力感が快適性・満足感に与える影響に関する被験者実験

抄録

本研究では自己効力感申告を新たに提案し、その有効性を明らかにすること、ならびに効果の定量化を目的として、被験者実験を行った。被験者に環境選択権を与え、温冷感や快適性、自己効力感に関する申告を用意した。その結果、環境選択権を与えられた条件下では他条件と比較し、高群において快適性・満足度が有意に高いことが示された。さらに、PMV-0.5～＋0.5の範囲では、環境選択権を与えられた条件は快適性・満足度が高いという結果になった。