乳幼児施設における冬季の室内環境調整とインフルエンザ対策　（その9）東北・九州地方の保育室におけるCO2濃度と換気手法の検討

抄録

本研究は、東北地方と九州地方の保育室におけるCO₂濃度について、場所、時間、活動が及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。その結果、特に東北北部地方で濃度が上昇しやすい傾向にあることがわかった。午睡の活動時に最も高いCO₂濃度が観測され、13時台、14時台に濃度が上昇する傾向が見られた。また、CO₂濃度が高い保育室についてシミュレーションを行い、廊下側のドアの開放や換気装置によるCO₂濃度低減の効果を検討した。