2020年1月に国内初の感染者が発生して以来、COVID-19の感染は拡大し、2020年2月末に全国の学校に臨時休校の措置が要請された。その後、東京都では2020年6月に公立小中学校は授業が再開された。その際、換気の励行が求められ、機械換気設備のない学校、換気設備の換気量が十分ではない学校では、窓開け換気が望まれた。学校では学校環境衛生基準検査が実施されており、空気検査データが存在している。本研究では自治体X区の2007~2021年の学校空気検査データを用いてコロナ禍の学校空気環境調整の実態について考察する。