夏季の非冷房時における睡眠に対する扇風機と冷却枕の有効性に関する研究

抄録

睡眠の質を低下させる要因の一つとして温熱環境があり、特に夏期と冬期においては温度上昇や温度低下に伴い、その影響が大きくなると考えられる。その対策として現代人の多くは睡眠時にはエアコンなどの空調機器を使用し睡眠環境を整えている人がほとんどだろう。そんな中で、これから起こりうる自然災害や電力ひっ迫の影響で空調機器が満足に使用できない場合、空調使用時の睡眠効率に近づけていくための手段として何があるのか。今回は夏期を想定し、氷枕と扇風機の有効性について比較することを目的として実験的な検討を行った。