人間環境学研究
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気持ちが若い高齢者は認知機能や運動機能を9年後も維持できる?
八田 武志八田 武俊加藤 公子木村 貴彦八田 純子長谷川 幸治堀井 まりこ藤原 和美岩原 昭彦
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2024 年 22 巻 2 号 p. 137-142

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抄録
本研究の目的は、自分の主観年齢を暦年齢より若く見積もったFeel Young成人が、自分の主観年齢を暦年齢より上と見積もったFeel Old成人よりも、9年後でも認知能力と身体能力が優れているかどうかを調べることであった。神経心理学チームと整形外科チームの両方の検査に参加した1,735人の地域住民のうち、9年の間隔を空けて2回検査を受け、自分の主観年齢を回答した82人が分析の最終的な対象参加者であった。認知項目は、数字のキャンセル、論理的記憶、言語流暢性、ストループテストで構成され、身体機能項目は、10 m歩行テスト、背筋力、バランス能力で構成されていた。結果は、第1に、Feel YoungがFeel Oldよりもほとんどの測定で優れていたこと、第2に、すべての測定で9年間の機能低下が観察されたことを示した。性差については、Feel Youngグループの女性はFeel Oldグループの女性よりも優れた成績を収めたが、男性ではグループ間差は観察されなかった。9年間のパフォーマンスの低下は、女性よりも男性の方が顕著であった。こうした主観年齢の認識に関する男女差は、女性は慎ましく謙虚であるべきとする戦前の儒教の影響が強く、70代、80代の女性の主観年齢の推定に作用したためと考えられる。高齢期における主観年齢の維持は、認知機能と身体機能の両面で健康な老後生活と密接に関係していることが確認された。
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© 2024 人間環境学研究会

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