色材協会誌
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<色材ルネサンス>色材における造膜設計の85年
色材における防食の85年,進歩と現状,将来への提言
永井 昌憲
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2013 年 86 巻 4 号 p. 133-138

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抄録

金属の防食方法にはいろいろあるが,塗料が一般に多く使われている。
塗料は昔から存在し,その機能は色彩であった。近年,塗料の機能は,保護(さびを防ぐ)と美観と言われている。
本稿では,日本における防食塗料の歴史を解説し,その発展は化学工業の発展に起因しており,なぜ機能が向上してきたか説明する。そして,現在大気部(水やその他の腐食因子の影響が少ない部位)に塗装されている,ジンク/エポキシ樹脂塗料/ふっ素樹脂塗料塗装系の耐久性評価結果を具体的に示す。耐候性が良く,また腐食因子遮断性が良好なこの塗装系が大気部塗装の現状で最高の耐久性を示すことが理解してもらえると考える。

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© 2013 一般社団法人 色材協会
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