有機半導体材料における分子パッキング制御の重要性を示す研究例を紹介する。X線回折法,原子間力顕微鏡観察,量子化学計算により,有機トランジスタの電荷輸送特性と分子パッキングの相関を議論し,これらの検討により性能向上に向けた重要な知見が得られることを示す。また,成膜前に分子パッキングを固定する方法として,有機半導体材料のコロイド化を紹介する。発光材料とホスト材料を組み合わせたホスト・ゲスト複合発光コロイドでは,赤・緑・青の各色に対応するコロイドインクの濃度調整により白色発光コロイドインクを得ることができる。