色材協会誌
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解説
感熱記録用顕色剤の研究動向
権谷(佐藤) 佐織松本 真哉
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2015 年 88 巻 11 号 p. 378-382

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抄録

感熱記録は熱によって画像を得る記録方式であり,フルオラン色素の発色反応を利用している。その簡便さからさまざまな場面で使用され,私たちの日常生活に身近な技術の一つとなっている。色素の発色に欠かせない顕色剤は,発色反応のプロトン源として働くとともに,発色感度や画像の安定性にも影響を与える重要な材料である。本稿では,いくつかの顕色剤について,その分子構造と顕色能力を,おもに単結晶X線構造解析を用いて検討した最近の研究を紹介する。

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© 2015 一般社団法人 色材協会
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