インクジェットインクにおいて重要な性能である吐出耐久性の評価には大量のインクと長時間の実評価が必要になる。とくにサーマルヘッドではヒーターへの焦げ付きのため,評価のためにヘッドの破壊試験が必須となっていた。これに対し,実際の吐出をせずに寿命予測をする方法として,新たに開発したゼータ電位の測定方法と,本測定方法で得られたゼータ電位の値を利用し,古典的DLVO(Derjaguin-Landau-Verwey-Overbeek)理論に基づいて算出したポテンシャルエネルギーによる,吐出耐久性の予想方法を見いだした。