色材協会誌
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化粧品講座(第1講)
化粧品における乳化の基礎
宇山 允人 山下 裕司
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2024 年 97 巻 4 号 p. 119-123

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抄録

香粧品とは香料および化粧品の業界用語で狭義には香水や化粧品,トイレタリー製品など人の皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために,身体に塗擦,散布,その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされているもので人体に対する作用が緩和なものを指す。一つ一つの製品は皮膚科学,心理学,感性工学,色彩学,薬学,界面化学,分析化学,微生物学,プロセス工学など幅広い分野の学問によって支えられている。本稿では化粧品の製剤化に必要不可欠な乳化技術に焦点を当て,乳化技術を支えている界面化学を中心に実際に市販の製品に利用されている技術についても解説する。

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