抄録
混合固体表面の界面電気化学的性質が, 高溶解度成分の溶解・析出の影響をどのように受けるかを調べるために, ZnO-α-FeOOH-水系について流動電位を測定し, ゼータ電位を求めた。その結果, 粉体中に高溶解度成分であるZnOが存在する限り, ゼータ電位は粉体の混合比によらず, ZnO単独の場合を含めてほぼ一定であった。しかし, α-FeOOH単独粉体と, Znを含む水溶液との間のゼータ電位は, 溶液中のZn濃度が等しいときでも必ずしも等しくはならなかった。これは, 溶液中に存在するイオンの組合せによる異なる錯イオン形成などに起因する, α-FeOOH/溶液界面でのZnの存在状態の変化によるものと推察される。