抄録
3種類のアニオン型電着塗料を用い, 表面処理剤の種類 (ボンデライト#3112, #3050), 脱脂工程前の溶剤拭きの有無通電条件 (一段法, 二段法), 電着塗料の焼つけ条件 (140,170,190℃×20分) がスキャブ・コロージョンに与える影響を調べた。
その結果, ボンデライト#3050 (スプレー十ハーフ・ディップ型) の系では, これらの因子に対して塗料間にほとんど大きな差は認められず, いずれも良い結果を示したが, ボンデライト#3112 (スプレー型) の系では, 塗料の種類によっては, これらの因子がスキャブ・コロージョンの発生に大きな影響を与えることがあきらかとなった。
また, スキャブ・コロージョンを実験室的に再現, 評価する方法として, 矢ジリおよびナイフ・カットにより塗膜に傷をつけ, 海上に6ヵ月間バクロする方法と, ソルトスプレー, 耐湿試験, 室内放置を1週間の中に組み入れ, これを1サイクルとしたものを10サイクル行なう促進方法を検討したが, 矢ジリ/海上バクロの方法が, この種の耐食性を判定しやすいデータを与えることがわかった。