アカマツ, スギ等の軟質木材用コーティング材料の開発を目的に, コーティング材料表面の光反射特性や熱特性および耐傷性について検討した。その結果, 軟質系樹脂であるポリブタジエン樹脂にポリウレタン樹脂ビーズを30vol%分散させることにより, 軟質木材表面で得られる反射光分布や熱伝導率および放散熱量と良く近似する特性を持ち, 耐傷性能の向上も図れる塗膜が得られることを見いだした。以上のことから, 視感的・触感的にも軟質木材特有の素材感を損ねず, 素材表面の保護機能を高めることができるコーティング材料の開発ができた。