情報通信研究機構 未来ICT研究所 脳情報通信融合研究センター
2024 年 41 巻 1 号 p. 3-8
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目に映る物体が何であるのかを認識する能力には，大脳皮質の側頭葉が重要な役割を果たす．眼球の網膜で受容された視覚信号は階層的な情報処理を受けながら後頭葉を経由して側頭葉へと伝えられる．この側頭葉経路の神経メカニズムを理解するため，さまざまな視覚属性について神経細胞の反応特性が調べられてきた．本稿では，それら神経生理学の知見を紹介しながら，物体視のための情報処理を概説していく．
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