心臓
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[症例]
内科的治療で心嚢液の減少を認めた原発性乳糜心膜症の1例
酒井 峻太郎西崎 史恵芦立 俊宗遠藤 知秀澁谷 修司花田 賢二横山 公章横田 貴志山田 雅大掛端 伸也福田 幾夫富田 泰史
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2021 年 53 巻 7 号 p. 737-742

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抄録

 症例は56歳女性.1年前のCT検査で心嚢液を指摘されたが,無症候のため定期フォローされていた.2カ月前のフォローで心嚢液増加を認めたため前医で精査目的に心嚢ドレナージを行ったところ,心嚢液の性状は乳糜様で中性脂肪が著明高値であった.手術歴・外傷歴がないことから原発性乳糜心膜症と考えられた.しかしドレナージ2週間後に再貯留を認めたため,さらなる精査加療目的に当院紹介となった.自覚症状はないため,再ドレナージは行わず脂肪制限食を開始した.外科的介入も念頭に入れリンパ管シンチやリンパ管造影も行ったが,心嚢とリンパ管の明らかな交通は指摘できなかった.入院時と比較し心嚢液が減少しており,またリンパ管造影による心嚢液減少の報告もあることより内科治療継続の方針となり退院となった.

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