心臓
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研究 プロカインアミドの効果判定における血漿中濃度測定,長時間心電図の意義について
内山 巌雄村山 正博川原 貴吉本 信雄真島 三郎村尾 覚
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1981 年 13 巻 8 号 p. 913-920

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抄録
目的および方法:抗不整脈の経口投与量の決定,効果判定を目的としてProcainamide(PA)の血漿中濃度測定,長時間心電図,運動負荷試験を,10個/分以上の心室期外収縮(PVC)の出現する16例で検討した.
結果と考察:PA750mg 1回投与では,PVC減少例は2/7例,1000mg投与では,8/9例であった.PA,Nacetylprocainamide(NAPA)の平均血漿中最高値は750mg投与ではおのおの4.4(±0.6),1.5(±0.1)μg/ml,1000mg投与では,5.8(±1.0),2.7(±0.3)μg/mlであった, 投与量に関係なくPA4.0μg/ml,PA+NAPA6.0μg/ml以上で効果を認めた.NAPAはPAより遅れてピークに達し,長時間その値を維持する傾向があり,NAPAにも抗不整脈作用があることが確められた.運動によりPVCが増加する例では,有効濃度はやや高い傾向が認められた.
経口投与では,PA,NAPAの血漿中濃度には個体差が大きく,投与量の決定・効果判定には,血漿中濃度測定,24時間心電図,運動負荷試験が有用であると思われた.
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