心臓
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臨床 新しいβ-Blocker,Practololの二重盲検法による効果判定
木村 栄一新谷 博一
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キーワード: 狭心症, 二重盲検法
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1975 年 7 巻 2 号 p. 214-225

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抄録

新しいβ-遮断剤practololの狭心症に対する効果を,propranelolを対照薬とするfixed-flexibleな投与法により,二重盲検群間比較,多施設対照試験を行なって検討した.対象は,選択基準に合致した狭心症,practolel投与42例,propranolol投与38例である.主治医により評価された全般改善度については,practololは症例の78.6%に,propranololは84.2%に有効,患者自身による薬効の評価はpractololは85.4%に,propranololは92.1%に有効で,いずれも両薬間に有意の差はなかった.安静時心電図の改善度についてはpropranololが,運動耐容量の増大についてはpractololが,いずれも有意の差をもってすぐれていた.両薬とも,心拍数減少の著明な例において狭心症改善度が高かったが,しからざる例でも70%以上の改善率がみられた.明らかな心不全発生傾向は認められず,重篤な副作用もなかった.以上により本剤は臨床上有用であると結論される.

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