順天堂大学医学部病理
順天堂大学医学部内科(循環器)
1977 年 9 巻 6 号 p. 525-529
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心電図上,洞調律時に完全右脚ブロック兼左軸偏位を示した完全房室ブPックを有する73歳男性の1剖検例において連続切片による刺激伝導系の病理組織学的検索をおこなった.中心線維体の著明な石灰化によりヒス束穿通部は60%以上の伝導系細胞の脱落・線維化を呈し,右脚には50%の線維化を認め,左脚は正常範囲であった.また,ヒス束細胞間の膠原線維は増加していた.解剖学的縦解離を考え,ヒス束穿通部の主病変で右脚ブ獄ック兼左軸偏位を説明した.
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