植物環境工学
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ウワバミソウにおける節培養を利用した挿し芽繁殖
水島 智史
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2017 年 29 巻 2 号 p. 56-59

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抄録

ウワバミソウにおける節培養により組織培養したシュートを挿し穂として利用した挿し芽繁殖について検討した.組織培養中のMS培地の濃度は,基本濃度のMS区およびスクロース以外を半量とした1/2MS区の2区とした.培養中,枯死株はMS区だけで観察された.植え付け42および75日後において,1/2MS区の培養中の主茎長および節数は,MS区と比較して有意に優れた.組織培養苗のシュートを用いて挿し芽をしたところ,MS区と1/2MS区の挿し穂の発根率は,それぞれ83および100 %であった.挿し芽56日後の生育は両区の間で有意な差は認められなかった.

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© 2017 日本生物環境工学会
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