植物環境工学
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  • 武藤 貴大, 岩崎 勇次郎, 加藤 智恵美, 佐藤 展之, 稲葉 善太郎, 道園 美弦
    2022 年 34 巻 4 号 p. 180-188
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/01
    ジャーナル フリー

    本研究では,鉢物マーガレット類の夜間冷房の開始時期と処理期間の関係を検討した.7月中旬および8月上旬の開始における21 ℃設定の夜間冷房により,それぞれの無冷房管理に比べ摘心から発蕾までの日数が短く,葉数が少なくなる傾向であった.摘心から3輪開花まで日数は,‘サンデーリップル’では4~7日,‘風恋香’では17~32日短縮した.6月中旬挿し芽の作型では,両品種とも7月中旬の摘心後5週間冷房を行う前期冷房区および10週冷房する7月中旬冷房区は,摘心後6週目から5週間を冷房する後期冷房区および無冷房区より摘心から発蕾までの日数が短く,葉数が少なくなる傾向がみられた.一方で,8月下旬の開始では,冷房の有無による差はなかった.そのため,7月中旬または8月上旬からの冷房開始および7月中旬からの前期冷房では,開花促進の効果が確認された.鉢物品質の指標とした一次分枝数,着蕾分枝数,花蕾数は冷房の有無による差はなかった.7月中旬からの前期冷房および8月上旬からの冷房開始の冷房デグリーアワー値は,7月中旬からの冷房開始と比べ30 %程度低下した.以上のことから,鉢物マーガレット類における7月中旬からの前期冷房および8月上旬からの冷房開始は,品質を低下させず,冷房コストを削減できる栽培管理技術の可能性が示された.そのため,開花遅延等の高温期での生産現場の課題を解決する方法として本研究の成果を活用できる.

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