植物環境工学
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29 巻 , 2 号
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論文
短報
  • 水島 智史
    2017 年 29 巻 2 号 p. 56-59
    発行日: 2017/06/01
    公開日: 2017/06/01
    ジャーナル フリー
    ウワバミソウにおける節培養により組織培養したシュートを挿し穂として利用した挿し芽繁殖について検討した.組織培養中のMS培地の濃度は,基本濃度のMS区およびスクロース以外を半量とした1/2MS区の2区とした.培養中,枯死株はMS区だけで観察された.植え付け42および75日後において,1/2MS区の培養中の主茎長および節数は,MS区と比較して有意に優れた.組織培養苗のシュートを用いて挿し芽をしたところ,MS区と1/2MS区の挿し穂の発根率は,それぞれ83および100 %であった.挿し芽56日後の生育は両区の間で有意な差は認められなかった.
  • 古山 真一, 石神 靖弘, 彦坂 晶子, 後藤 英司
    2017 年 29 巻 2 号 p. 60-67
    発行日: 2017/06/01
    公開日: 2017/06/01
    ジャーナル フリー
    播種後14日目に,栽植密度は12.9株m-2とした上で,赤青LEDを用いて,150,250 μmol m-2 s-1としたPPFDと0.18, 0.23としたB/R比を組み合わせた4区を設けて,赤系リーフレタスを収穫サイズまで育成し,収穫までに要する照明電力量を算定した.栽植密度12.9株 m-2では,PPFD 150 μmol m-2 s-1ではB/R比0.23区で0.18区よりも収穫までに要する照明電力量は少なかった.PPFD 250 μmol m-2 s-1ではB/R比による差はみられなかった.しかし,栽植密度を最適化した条件では,PPFD にかかわらずB/R比0.18区でB/R比0.23区よりも収穫までに要する照明電力量は少なかった.また,栽植密度12.9株m-2では,PPFD 150 μmol m-2 s-1の方が250 μmol m-2 s-1よりも収穫までに要する照明電力量は少なかったが,栽植密度を最適化した条件では,PPFD 250 μmol m-2 s-1の方が照明電力量は少なくなる傾向がみられた.本試験の範囲において,照明電力量を抑えてレタスを育成するのであれば,照明ロスがないように植物体を配置した上で,PPFDを250 μmol m-2 s-1,B/R比を0.18として育成するのがよいことが示された.本試験では,相互遮蔽の起こらない栽培条件で得られた測定値を用いて,栽植密度を最適化した場合の照明電力量を推定する手法を提示した.本解析方法は,実際の栽培現場で,試験回数を最小限に抑えて,効率的に最適な光環境条件を探索し,消費電力量を予測することができるため,実用的にも有用と考えられた.
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