食品衛生学雑誌
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倒伏し水に浸かった日本産米のトリコテセン自然汚染
田中 健治小林 秀誉永田 忠博真鍋 勝
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2004 年 45 巻 2 号 p. 63-66

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抄録

米はマイコトキシン汚染の少ない穀物である.ところが,1998年には,台風で倒伏し水に浸かったイネがあり,この米は褐色に着色していた.この年は,国内ではムギの赤かび病が大発生した年でもあったので,この米についてトリコテセン系マイコトキシンの抽出を行い,分析した.定性は,GC/MSで,定量はGC-ECDで行った.その結果,デオキシニバレノール (DON),フザレノン-X (Fus.-X),ニバレノール(NIV)のトリコテセン系マイコトキシンが検出された.米でのDONの汚染は報告されているが,現在著者の知る限りでは,Fus.-Xの汚染報告は初めてである.

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© 2004 公益社団法人 日本食品衛生学会
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