1974 年 15 巻 3 号 p. 181-187_1
ローズベンガルの光力学的殺菌作用を利用し, 大腸菌群検出培地 (RBL培地) を考案した. 大腸菌群は培地中に含まれる乳糖からの酸形成によって, プロムチモールブルーを黄変すると同時にローズベンガルの赤色調をとって橙赤色集落として検出された. グラム陽性菌の発育はほぼ完全に阻止された.
数種の食品についてRBL培地とEMB培地とを比較しながら大腸菌群の検出を行った結果. RBL培地上橙赤色集落を呈したものは, すべて大腸菌群の定義を満足した. EMB培地では集落色調の移行型が多かった.