1981 年 22 巻 6 号 p. 490-495_1
健康成人100名 (男性65名, 女性35名) の口腔内における亜硝酸生成活性を“NO3-溶液法”と“NO3-ロ紙法”を用いて調べた. 両方法による測定値の間には比較的よい相関性が認められた (r=0.636, P<0.01). 0.5%硝酸カリウム溶液10mlを1分間, 口腔にふくむ“NO3-溶液法”で得られた亜硝酸生成活性は, 幾何平均 (95%信頼限界) で男性, 46.20 (40.33~52.88)μg/min, 女性, 29.72 (23.61~37.41)μg/minであった. 男女間の活性には5%で有意差が認められたが, 男女とも年齢間には有意差は認められなかった.