食品衛生学雑誌
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クロルニトロフェン由来の塩素化ジオキシンによるシジミの汚染
水田除草剤の魚介類中残留 (第5報)
鈴木 滋佐藤 信俊高槻 圭悟菊地 秀明牛沢 勇
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1985 年 26 巻 2 号 p. 137-143_1

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抄録

水田除草剤クロルニトロフェン (CNP) に汚染されたシジミについてCNP中の不純物である1,3,6,8-及び1,3,7,9-テトラクロロジベンゾ-p-ジオキシン(TCDD)の汚染を検討した. TCDDは宮城県内の一定地域で採取したシジミから農薬散布時期と一致して5月中旬に最高39ppb検出された. その経時変化はCNPとほぼ同じ推移を示し, 汚染初期にはCNP製剤とほぼ同じ割合でCNP, TCDDが見出された. さらに, すべての塩素化ジオキシンをNaBH4 (NiCl2触媒下) で還元脱塩素化し分析する方法を検討し, シジミのような比較的高濃度な汚染試料に簡便なスクリーニング法として適用できることを見い出した.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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