食品衛生学雑誌
Online ISSN : 1882-1006
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血中PCBパターンがBCタイプを示す症例についての考察
中川 礼子飯田 隆雄竹中 重幸深町 和美高橋 克巳旭 正一
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1988 年 29 巻 6 号 p. 385-389_1

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抄録

油症患者18名を含む49名の血液及び皮下脂肪中PCB, PCQを測定し, PCQ濃度により, 49名を, 高 (H), 中 (I) 及び低 (L) の3グループに分類した. その結果, PCBパターンのAタイプはHグループに, CタイプはLグループに, BCタイプはIグループに分類され, PCQ濃度によってもPCBパターンと同様な分類が可能である事を示唆した. このIグループに属する症例 (BCタイプ) を詳細に検討した結果, このグループは, 油症原因油を摂取した人とそうでない人が混在するグループである事が強く示唆された.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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