1988 年 29 巻 6 号 p. 385-389_1
油症患者18名を含む49名の血液及び皮下脂肪中PCB, PCQを測定し, PCQ濃度により, 49名を, 高 (H), 中 (I) 及び低 (L) の3グループに分類した. その結果, PCBパターンのAタイプはHグループに, CタイプはLグループに, BCタイプはIグループに分類され, PCQ濃度によってもPCBパターンと同様な分類が可能である事を示唆した. このIグループに属する症例 (BCタイプ) を詳細に検討した結果, このグループは, 油症原因油を摂取した人とそうでない人が混在するグループである事が強く示唆された.