食品衛生学雑誌
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ブドウ中シアン化合物の定性試験法の検討
河村 葉子内山 貞夫斎藤 行生
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1990 年 31 巻 2 号 p. 189-192_1

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抄録

ブドウ中のシアン化合物についてピクリン酸紙法, CYANTESMO®紙法, Cyan-Test Wako®法, Merckoquant® Cyanid-Test 法及び Microquant® Cyanide 法の5種類の定性試験法について比較検討を行った. シアン標準溶液を用いた定性試験においては, Microquant® Cyanide 法が最も感度がよく, 検出下限は0.02ppmであった. しかし, いずれの試験法においてもブドウ成分共存時には発色の低下がみられた. ブドウホモジネートまたはブドウ果汁においてはピクリン酸紙法が最も高感度で, 試料10gの場合, ブドウホモジネートでは0.5ppm, ブドウ果汁では0.2ppmから検出でき, 定性試験法として十分実用可能であった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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